飲食店の天敵!もう増やさない!ゴキブリに効果的な7つの対策

飲食店にとって、1匹も見逃すことのできないゴキブリ。どんなに気をつけていてもわずか1ミリの隙間から侵入してくる憎いゴキブリに、頭を悩ませているオーナー様も多いのではないでしょうか?
残念ながら、飲食店は、ゴキブリにとってとても過ごしやすく繁殖しやすい環境です。ゴキブリが繁殖すると、駆除は困難をきわめ、やがてお客様の前に姿を現すほど大変な事態に陥ってしまいます。そうなると、お店のイメージは悪くなり衛生的にも最悪な状態に。クレームが多くなると、保健所の指導や営業停止にまで追い込まれてしまうことにもなりかねません。今日はそんな悩みを解決すべく、飲食店の天敵!ゴキブリを寄せ付けない効果的な7つの対策をご紹介します。

  1. 飲食店にゴキブリが発生しやすい理由とは?
  2. ゴキブリが増えるとどうなる?害は?
  3. 飲食店にゴキブリを寄せ付けない7つの対策

1.飲食店にゴキブリが発生しやすい理由とは?

ゴキブリの駆除やゴキブリを寄せ付けない対策には、まずゴキブリのことを知りましょう。敵を知ることで、やるべき効果的な対策が見えてきます。大切な店に、ゴキブリを寄せ付けないようにするためには、習性を利用して対策を練るのが一番効果的なんですよ!

1-1.ゴキブリの好きな場所

ゴキブリは、エサが豊富で、暖かく、湿度があり暗くて水のある場所を好みます。そう!だから飲食店は、ゴキブリにとって最高に居心地のいい場所なんです。人間から隠れる場所が多くあるのも好条件。冷蔵庫の下や調理台は巣作りに最適!せっけんや髪の毛も食べるため、洗面所やトイレにも生息します。
生命力が高く、水1滴あれば数週間生きていけるので、知らないうちに繁殖を繰り返し気づいたときには大量発生してしまうやっかいな害虫です。

1-2.どこから侵入してくる?

ゴキブリは、1ミリの隙間からでも侵入してきます。主な侵入経路は、換気扇・通風孔、エアコンの室外機から・排水溝です。毎日のドアの開け閉めでも侵入可能!窓の隙間も要注意。とにかく、どこからでも入ってくるので、この侵入経路に対策が必要です。ゴキブリの侵入を防げば、どんなに汚いお店だとしても、繁殖を防止できます。ゴキブリのフンは、ゴキブリを呼び寄せるフェロモンが出ていますので、フンがあるだけでゴキブリが集合!フン対策は絶対に必要です。

1-3.飲食店に多いゴキブリの種類は?

日本に生息するゴキブリの中で、飲食店に多いゴキブリの種類はチャバネゴキブリです。チャバネゴキブリは飛べないってご存じでしたか?ゴキブリは、いつどの方向に飛んでくるかわからないのが恐怖ですが、チャバネゴキブリは飛べない代わりに、すごい速さで移動します。

1-4.飲食店を好むチャバネゴキブリの習性

チャバネゴキブリは、暖かい場所が大好きです。木造の住宅よりは、コンクリートの方が暖かいので、飲食店の床や壁を好んで生息。人間の垢や髪の毛まで食べて繁殖を繰り返します。チャバネゴキブリの繁殖力は強く、成長も早いため、気づいたときには大量発生していることが多いのです。

ゴキブリは、エサが豊富で、暖かく、湿度があり暗くて水のある場所を好むんですね。
飲食店は、ゴキブリにとって最高に居心地のいい場所です。生命力が高く、水1滴あれば数週間生きていけるので、知らないうちに大量発生してしまうやっかいな害虫です。

2.ゴキブリが増えるとどうなる?害は?

ゴキブリが増えると、お店にどのような影響があるのでしょうか?この項では、飲食店でゴキブリが増えたときの問題点や害をご紹介します。

2-1.ゴキブリが繁殖すると起こること

お店の中にゴキブリが増えてしまうと、お客様の前にも姿を現すようになります。飲食店にとって、これは致命的!チャバネゴキブリは、人に対しての警戒心が弱いため平気で昼間に登場し、逃げません。万が一料理の中に入ってしまったら、大問題になります。心情として、ゴキブリを見たお店には2度と行かないと思うのが普通ですよね。自分の知らない間に、店内でお客様がゴキブリを見ているとしたら、お店を続けていくうえでこんなにマイナスなことはありません。

2-2.ゴキブリの害とは?

ゴキブリは衛生害虫と言われています。不快な気持ちにさせるばかりか、衛生面でも非常に問題のある害虫なのです。人間にとって害のある、様々なウイルスを体につけて徘徊(はいかい)しています。
ゴキブリから検出される菌は主に

  • サルモネラ菌
  • 大腸菌
  • チフス菌
  • 赤痢菌
  • ピロリ菌

などです。特に、サルモネラ菌は食中毒の原因となる菌で、非常に危険!このような菌を全身につけて、色々な場所を移動しているので、食べ物に付着する可能性も高く、絶対に注意しなければいけません。ゴキブリのフンや死骸もかなり不衛生で、空気中に舞い上がったものを吸い込むとアレルギー症状を引き起こします。さらに、大量のチャバネゴキブリが、電化製品に入りこんだり、配電線やコンセントに入り込み火災を起こすことも。たかがゴキブリと思っていたら、大変なことになりますので、必ず駆除や対策が必要です。

2-3.保健所の指導は絶対に避けたい

お客様の前に、ゴキブリが現れてしまうとクレームどころか、保健所へ連絡をされてしまうかもしれません。そうなると、お店へ指導が入る可能性があります。ゴキブリは害虫ですから、衛生面での問題で、保健所の指導や検査が入るのは避けられません。いわゆる「食品衛生監視指導」です。これは、食品衛生に関して指導するもので、衛生上問題がないかどうか抜き打ち、立ち入り検査などが行われ、行政指導や違反者情報の公表などにつながります。

2-4.営業停止に追い込まれないために

飲食店での行政の関与は、できる限り避けたいものですが、食品を扱う事業者として、きちんと衛生管理を行っていれば突然の営業停止などは、よっぽどのことがないとあり得ません。ただし、ゴキブリの大量発生では、衛生上、食中毒も引き起こしてしまうかもしれませんし、早めの対策と駆除で改善をする必要があります。

ゴキブリは衛生害虫と言われているんですね。
不快な気持ちにさせるばかりか、衛生面でも非常に問題のある害虫なのです。

3.飲食店にゴキブリを寄せ付けない7つの対策

飲食店の敵、ゴキブリを繁殖させない!寄せ付けないためには、どうすれば効果的なのでしょうか?代表的な対策を7つご紹介します。

3-1.侵入を防止しよう

ゴキブリ対策では、まず、ゴキブリに侵入されないことが一番重要。特にチャバネゴキブリは店内で繁殖します。どんなに駆除しても、また侵入してくるようであれば意味がありません。店舗内に侵入させなければ、繁殖を防げますので、ゴキブリの侵入経路は、入念に対策しましょう。

  • 換気扇やエアコンの排水ホース、通風孔
    換気扇には、隙間がないようにフィルターをします。排水ホースにはネットやストッキングをかぶせ、通風孔にも侵入する隙間がなくなるような工夫が必要です。換気扇の音はゴキブリが嫌うため、閉店後でもつけておくのも効果的。
  • 排水管と排水溝
    ここはゴキブリの侵入経路で絶対に対策したい場所です。排水溝はにおいや隙間が多く、侵入しやすいため、閉店後には隙間なくフタをするだけでも効果があります。排水管は、網目の細かいゴミ受けを使い、侵入できないようにしましょう。
  • 窓や入り口、裏口
    窓は開けっ放しにせず、網戸をしましょう。ゴミ置き場近くの裏口などにはゴキブリの嫌うホウ酸スプレーやアロマを置くと効果ありです。入り口には、靴についたゴキブリの卵が、店内に入る前に落ちるようなマットを敷きましょう。ゴキブリにとっては、数ミリの隙間でさえ侵入経路です。壁の穴や亀裂も隙間ができないように対策します。

3-2.繁殖しないように巣作りを防止

万が一ゴキブリが侵入した場合でも、巣作りを防止すれば、繁殖を防げます。巣作りに効果的な方法は、毎日の掃除です!特に、ゴキブリが好きそうな冷蔵庫の裏や下、調理台の下などをさっと掃くだけでもOK。その行動だけで、ゴキブリには安心できない場所になります。

3-3.清掃で効果的なこととは?

ゴキブリ対策で毎日行えることは、清掃です。飲食店では、毎日隅々まで清掃が行われていると思います。ゴキブリを念頭に置いた清掃では。掃除を閉店後に行うこと。開店前の掃除では夜行性のゴキブリには効き目がありません。食べ物のカスやゴミを置きっぱなしにしない。油汚れの油もゴキブリにはエサになります。日頃から、調理場の清掃は怠らないよう心がけましょう。

3-4.店内にダンボールを置かない

飲食店に運ばれてくる、ビールケースやお酒の箱、ダンボールには、ゴキブリの卵がついていることがあります。特にダンボールは、暖かく少し隙間があるのでゴキブリの大好きな場所。繁殖させないためにもダンボールはすぐに処分してください。

3-5.ゴキブリが嫌いな環境にする

ゴキブリの好きなにおいは、ニンニクや玉ねぎ、そしてビールです。このようなにおいをぷんぷんさせていると、ゴキブリたちを呼び寄せてしまいます。調理場は常に清潔を保つこと。ゴキブリが嫌うアロマやレモンなどの柑橘(かんきつ)系のにおい、ハーブを侵入経路に吹き付ける!ホウ酸団子と併用すれば、効果もアップ!

3-6.今いるゴキブリを駆除するには

万が一ゴキブリを見かけてしまったら、早急に駆除!ゴキブリが好みそうな場所に、ホウ酸団子などの毒エサを置いておくと3日ほどで死にます。その死骸を食べたゴキブリも次々に死んでいきますので、数日で巣は全滅。あらかじめゴキブリの好きそうな場所や侵入経路に、毒エサを置いておくだけで、ゴキブリの姿を見かけなくなりますよ。

3-7.自分でどうにもならないときはプロに依頼

ゴキブリ対策が遅れ、大量に繁殖してしまうと、自分での駆除は難しくなります。また、隣近所の店舗から隙間を使って侵入することが多く、自分のお店の対策だけでは間に合わないことも多いでしょう。このまま自分でなんとかしようとしていたら、お客様の前にゴキブリが現れてしまうのは時間の問題。お料理の衛生面でもいつ食中毒を招くことになるか、非常に危険です。もう、自分ではどうにもならないなと思ったら、プロの業者にお任せしましょう。

7つの対策を行えば、飲食店にゴキブリを寄せ付けないようにできるんですね。
いつまでもゴキブリに悩まされることのないように実践してみてくださいね。

4.まとめ

いかがでしたか?今回は、飲食店の敵!ゴキブリに効果的な7つの対策をご紹介しました。飲食店に繁殖するゴキブリは、致命的なイメージダウンにつながり、お店の経営にもかかわってくる大問題です。毎日の清掃に手を抜かず、これらの方法を実践すれば、ゴキブリに悩むことは少なくなるでしょう。自分が食べに行きたくなるような調理場の清掃を心がけ、清潔に保つようにしてくださいね。